中高校生に 良質な 医療体験を
コロナ禍だからこそリアリティを大切に
コロナ禍の世界では100年に一度ともいわれる大きな変化が起きています。教育も例外ではなく、デジタル化が急速に進展し、子どもたちはインターネットで情報を得ながらオンラインで学び、未来をどう生きるのかを考えなければなりません。早ければ小中学生の段階で将来の具体的なキャリアを見定め、その実現に向けた進路選択が求められています。
こうした教育のオンライン化、デジタル化は不可逆的ですが、子どもたちの将来の夢や希望を育み、それを叶えるための努力の素地となるのは、社会のリアリティを五感で「体験」することにほかなりません。リアルな体験で心を熱くすることこそが、子どもたちの豊かな心を育むはずです。
社会に貢献 志を灯せ! ハイブリッド医療体験を
そこで、私たちは中高生が社会のリアリティを体験できるプラットフォームを創設し、まず、医療に携わる喜びと厳しさを現場で体感できる活動を進めます。背景にあるのは、「学業成績が優秀なだけで医師を目指すのではなく、世の中に貢献したいと志す若者にこそ、医療の担い手になってもらいたい」という私たちの強い願い、理念です。だからこそ、大学進学前の現場体験が必要なのであり、オンラインも駆使するハイブリッドな医療体験の提供を目指すことにしました。
役員の医師たちは、これまで多くの高校生たちを医療現場に受け入れています。医師や患者、患者家族と交流する濃密な体験をした生徒たちは、命を預かる覚悟を目の当たりにし、実際に医師への第一歩を踏み出しています。
医療にとどまらない 地球規模の課題も
私たちは、こうした学びを後押しし、志ある医療の担い手を育むため、誰もが参加できる特定非営利活動法人となることを決意しました。
その活動のフィールドは医療だけにとどまりません。未来の担い手を育み、主体的に学ぶ子どもたちの力を応援することこそがミッションだと考えているからです。医療を含め、地球規模の様々な課題は相互に深く複雑に関係しています。私たちは多分野において、質の高いハイブリッドな体験を提供する「窓口」として大学、研究機関、企業などと連携し、子どもたちと社会をつないでいきます。